バンクーバー留学記

屋根裏の精神科医 in カナダ

ハウジングファースト

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(バンクーバー市庁舎)

 

昨日は無事にWork Permit(就労許可証)とSIN number(社会保険番号)をもらうことができたので、今日はそれらを持って銀行口座を開設する。日用品の買い物などは日本のクレジットカードが使えるし、カナダでの給与から支出するのでなければ、為替や海外への送金手数料などを考えるとクレジットカードを利用するのが良いだろう。ただ、家賃の支払いなど、現地の銀行口座がどうしても必要な場面がある。私の場合は、仕事上の手続きで銀行口座がないと臨床ができないので、口座開設は真っ先にやらないとならないことの一つだ。

 

日本でも同じだと思うが、銀行口座を開設するには、原則としてホテルやホステルなどの一時滞在ではない、決まった住所が求められる(銀行によってはホテルなどの仮住まいでも口座を開設してくれるところもあるようだ)。なので、1月から予定通り仕事を始めるためにも、住所の確保は自分にとって優先度が高かった。「仕事をしたい → 銀行口座が必要 → 住所が必要」というように、何をするにも住居がないと始まらないというわけだ。まさに、「ハウジングファースト」である。

 

 ハウジングファーストの原則はここカナダでもホームレス支援に広く取り入れられている(Housing First Approach - Canada.ca)。もっとも、「どのような状況に置かれていようと、人には住居を与えられる権利がある」ということが前提であるので、厳密に私の状況に当てはめることは意味を取り違えてしまうことになるが。ただ、住所がないと何も進まないもどかしさは、留学生の身分になって非常に実感するところである。

www.canada.ca

 

銀行で口座を開くには、あらかじめネットや電話でアポイントを取る必要がある。あとは決まった時間に身分証明書やWork Permitをもって出かければ良い。銀行の職員はとても気さくで、制服はTシャツでフランクな雰囲気が日本の銀行と大分異なる。20分ほどで無事に口座開設ができた。

 

1月からの研修開始に向けて、まだまだ手続きが続く。